西城建設が建てる
「雨楽な家」とは

日本の伝統的な建築様式「数寄屋造り」の考えを活かした家

「数寄屋」とは茶室のことで、茶室をつくる際の特徴を取り入れた建物を指しています。安土桃山時代、主流だった書院造り(しょいんづくり)が格式や身分序列を重んじたのに対して、質素ながら自由で洗練されている数寄屋造りが生まれました。 数寄屋造りの自然素材を取り入れ、素材そのものの良さや経年変化を楽しむ、シンプルな意匠、無駄をそぎ落としたつくりを大切にする、形式にとらわれず自然との調和を大切にするといった点は、まさに雨楽な家と共通する部分なのです。

東濃ひのきを使って建てる家

岐阜県の東南部に位置する加茂郡東白川村は、標高1,000メートル級の山々に囲まれた自然豊かな場所。総面積の90.3%にあたる7,862haが森林で、そのうち73%を占めるのが人工林。ここに植林されているのが、「東濃ひのき」です。ヒノキの生育域の北限に近い気候で産出される東濃ひのきは、香り高く、艶のある美しい見た目が特長。寒ければ寒いほど木の質は強くなるため耐久性が高く、非常に優れた住宅建材として知られています。私たちは、東濃ひのきの中でも樹齢約40~60年産のものを用いて雨楽な家を建てています。雨楽の専門店を名乗る以上、材料への想いも違います。

立体を意識し、構造美を楽しむ家

雨楽な家は、柱などの垂直材と梁などの水平材で構成する木架構の美しさを強調した家。構造美を楽しむには、間取りをプランする際、ただ部屋の配置や動線を考えるだけでなく、構造や梁の組み方、見え方まで想像する必要があります。梁の見え方、勾配天井の角度、吹き抜けのつくりなど、立体への意識を欠かすことはできません。もちろん、構造の美しさを強調するためにも素材にもこだわっています。柱や梁を隠さないからこそ、見せる価値のある高品質な国産材を使うことが大事。一般的な建築の場合、間取り、構造、素材は別々に考えられる要素かもしれませんが、雨楽な家は常にこれらを掛け合わせながら家づくりを進めています。

基本、廊下がない家

雨楽な家には基本、廊下がありません。部屋と部屋がつながった、「続き間」という間取りを採用しています。LDKと和室、土間が1つの空間になるのが特徴です。続き間には、メリットがたくさんあります。小さなお子様は家の中を走り回ることができ、階段が家の中心にあるため、どこからでも目が届いて安心。リビングとつながった和室には清々しい光や風が届き、畳の上で過ごす心地よさを味わえることでしょう。独立した和室は、時間が経つにつれて使われなくなり、洗濯物が干されたり、物置になったり、開かずの間になってしまうことがありますが、続き間の和室は日常の空間として、有意義に活用することができます。他にも、空間から空間へ移動する際のヒートショックの危険を回避したり、各居住空間を広く取ることができたりといったメリットがあります。

確かな腕を持ち、雨楽な家を建てることが大好きな大工職人の手仕事によって完成する家

職人としての長い経験と高度な技術・技能が求められる「雨楽な家」。私たちが絶対の信頼を置く大工は、「和室は10年以上の…」という世界で生き、腕を磨いてきた職人。現代の家は、鑿(のみ)や鉋(かんな)、金槌などを使う手仕事が必要となる場面が減り、釘を打ち、ボードを貼り、電動ドリルで固定すれば完成するものもあります。しかし、大工職人にとっては、手仕事こそが技術を発揮する場面。雨楽な家の建築は手仕事が欠かせないからこそ、どんどん好きになっていくのでしょう。そして、そこには腕に自信がある職人たちの「自分にしかできない」という思い、自分が建てた木の家が、何十年もその家族の暮らしを守り続けることへの誇りがあります。そんな素晴らしい大工職人によって完成するのが雨楽な家なのです。

和風、洋風どんなテイストにも馴染む家

雨楽な家は、伝統的美意識、文化の奥深さを感じさせる木造在来軸組工法の家。柱などの垂直材と梁などの水平材で構成される木架構構造や、柱を露出する真壁は、確かに日本の伝統建築そのものです。こう考えると、雨楽な家はいわゆる「和風住宅」だと思われそうですが、決してそうとばかりは言えません。外観もインテリアも、さまざまなテイストが似合うのも雨楽な家の魅力の一つ。特に室内は、無垢の木や漆喰の壁が住む人の自由な感性を引き出してくれます。石灰が原料の漆喰は基本的には白色。自然素材の漆喰の白さは、和風のみならず、洋風テイストのインテリアも映える素材なのです。

自宅で過ごす時間が何より楽しく感じられる家

雨楽な家で暮らし始めた方から「自宅が一番で、旅館に行ってもあまり魅力を感じなくなった」と言われたことがあります。それまで旅先で宿泊するときの、あの独特の旅館の雰囲気が好きだったそうですが、自宅がまさにそれになったと。旅先の旅館と自宅では求められる役割は違うのでしょうが、建物の持つ雰囲気、空気感、質感や、癒され、寛げる空間であることは、共通していると思います。西城建設の雨楽な家に住む方の中には、神経を張り詰める仕事、常に高いスキルが要求される仕事など、高度で多忙な職に就かれている方も多くいらっしゃいます。大変な仕事を終え帰宅した我が家が、緊張がほぐれ、癒される空間であってほしいという思いは、誰しもが感じるところでしょう。

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