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ブログ2019.08.15

自然素材の価値を伝える学校

近年、教育現場において木造の校舎が見直されているようです。
 

 
愛媛県にある八幡浜市立日土小学校の木造校舎は1955年に建築。
歴史的価値を損なわない範囲で安全性を確保し、現代的な教育環境となるよう2009年に改修されました。
 
福島県にあるのは会津坂下町立坂下東幼稚園。
町有林など地域の木材を使用し、遊戯室や保育室には、杉丸太を生かした木架構が組まれています。
 
茨城県には、カラマツの大断面集成材を使用した、守谷市立守谷小学校があります。
 

 
文部科学省が今年発表した、2017年度の公立学校施設(幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校)における木材の利用状況によると、17年度に新しく建築された学校施設は886棟で、そのうち592棟(66.8%)に木材が使われていたそうです。
木造施設は204棟(23%)、非木造施設のうち内装木質化を実施した施設は388棟(43.8%)でした。
校舎に木材を利用することの効果と意義は下記の通り。
 
学習環境の改善
・やわらかで温かみのある感触、優れた調質効果によって、豊かで快適な学習環境を形成できる
・森林の保全や地域の産業、地球環境問題について学習する教材となる
 
地場産業の活性化
・地域材、地場の職人技術を活用することで、地域経済の活性化や地場産業の振興につながる
 
地球環境の保全
・鉄やアルミニウムなどに比べて、材料製造時に要するエネルギー量が少ない
・炭素を貯蔵するため、温暖化抑制につながる
 
地域の風土や文化への調和
・学校づくりを通じた地域とのコミュニティ形成や、木の文化を継承する機会の提供
 

 
文部科学省はまた、15年より「木の学校づくり先導事業」も行っています。
「学校施設は児童生徒の学習の場であると同時に、一日の大半を過ごす生活の場でもあり、それにふさわしい豊かな環境として整備することが求められる」というのが事業の主旨。
 
「木材は、やわらかで温かみのある感触、高い吸湿性などの優れた性質を持っており、豊かな教育環境づくりを行う上で大きな効果が期待できる。また、木材の使用は、地球温暖化防止への貢献、地域の文化の継承などの観点からも、大きな意義がある」としています。
 
全国的な規模での木材利用を推進するため、建築基準法改正により規制緩和された大規模木造校舎等の整備に対して、必要な支援を行っているそうです。
 
ここまで木を使った学校づくりの取り組みを紹介してきましたが、雨楽な家にも通じるところがたくさんあるように思います。
特に、「木の学校づくり先導事業」の主旨にある、一日の大半を過ごす場所にふさわしい豊かな環境という言葉。家もまた、一日のうち多くの時間を過ごす場所であることは言うまでもありません。
 
子どもたちの将来を考えたとき、自然素材に囲まれた環境で成長することは、豊かな人間形成にもつながるのではないかと考えています。

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