ブログ

ブログ2020.02.04

和紙と暮らす 前編

西城建設の雨楽な家は、室内に和紙が多用されています。
 
和紙もまた無垢の木や漆喰と同様、自然素材の持つ優れた機能、効果で、私たちの生活を心地よいものにしてくれます。
 
 
自然素材としての効果
 
一般的な住宅に使われるビニールクロスと違い、和紙は植物繊維からできた建材。
植物繊維の性質、繊維の絡み方によってできる表面のデコボコとした形状が、優れた効果を生み出します。
 
和紙は木と同じように呼吸しています。
この呼吸によってもたらされるのが調湿効果
湿度の高いときには湿気を吸収し、乾燥したときには放出するため、夏に涼しく、冬にあたたかい住環境が実現します。
紙には保温効果もあるため、冬場は特にそのありがたさを実感できるかもしれません。
 
繊維が無作為に絡み合った和紙の構造は、光を乱反射させるはたらきもあります。
照明や日光をやわらかくして室内に広げる、そんな調光効果も期待できますね。
ランプシェードなどをイメージされるとわかりやすいでしょう。
 
そして吸音効果
和紙は音も分散、乱反射する性質があるため、室内に響く音がやわらかくなると同時に、外への音漏れも防ぐことができます。
 

 
 
人と環境にやさしい和紙
 
接着剤から放出される有害物質が、ビニールクロスの懸念点。
以前に比べると改善されてはいますが、ゼロではないのが現状です。
和紙は楮(こうぞ)や三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)など、自然の植物を原料としているため、体に影響があるような有害物質を放出しません。
当然、燃やしても有害物質は出ないため、環境にもやさしい優れた素材だといえるでしょう。
 
通常の紙クロスも、ビニールクロスのような有害物質の懸念はありませんが、原料は自然素材でなく、再生紙、オレフィン紙などのため、植物繊維の絡み方、形状によるメリットは期待できません。
 
 
意外に扱いやすい
 
和紙のメンテナンスは意外に簡単です。
濡れた布を使って軽くたたいて気になる部分の汚れを浮かし、時間をおいて乾いた布でふき取る程度。
 
呼吸する和紙は、室内の空気やホコリを吸収していくため、年月を経るごとに変色していきます。
ただ、それは決して汚れたり色褪せたりというものではなく、無垢の木が味わい深くなっていくのと同様、時間と共に風合いを増していくもの
つまり経年美化を楽しめるのも和紙の魅力なのです。
和紙のある家では、こうした変化も楽しみたいところです。
 
リフォームや模様替えの際は、新しい和紙を上から重ねて張ることが可能。
ビニールクロスのように全て剥がす必要がないため、工程はむしろ短縮されます。
重ね張りにより、和紙の持つ特性が損なわれることもありません。
 
無垢の木や漆喰に比べ、少し目立たない感のある和紙ですが、自然素材としての存在感は十分。
ぜひ、雨楽な家にどのように使われているか、注目してみてください。