子育て世代や共働きのご家庭からの、「家事をラクにしたい」というご要望はますます高まっています。これから家づくりをされる方にとっては、家族が快適に暮らすためにも家事を意識した間取り・動線はとても大切なポイントです。

家事を効率化するために重要なのが動線を短く、シンプルにすること。水まわりを近い場所に配置し、最短距離で移動できれば異なる作業を同時に進めやすくなります。短いだけでなく、極力シンプルにするのがストレスを感じないポイントです。

回遊動線は移動をラクにする方法の一つ。キッチンと水まわりを回遊動線にすれば家事の効率化につながりますし、キッチンの周囲をぐるりとまわれるようにすると、配膳・片付けや複数での調理作業がラクになります。

洗濯物を外干しする場合、重たい洗濯カゴを持って1階と2階を行き来するのは大変です。洗濯機の設置場所からできるだけ近い位置に出入口があれば、移動の負担を減らせるでしょう。出入り口は掃き出し窓なのか勝手口なのか、建物の形状やお庭、エクステリアも含めてプランすることが重要です。

洗濯物は室内干しだけと想定するご家庭も増えています。この場合はランドリールームなどを設けて室内干しスペースをつくるのがおすすめです。カウンターや収納スペースまであれば、洗う・干す・たたむ・しまうが一カ所で完結しますね。さらに、ファミリークロークなどご家族の衣類を収納するスペースが近接していれば、乾いた衣類をそのままかけておくことも可能です。

家事ラクにつながる便利で多機能な家電製品もたくさん販売されていて、ドラム式洗濯乾燥機を導入するご家庭も増えていますよね。パワフルで乾燥時間が短く、ふんわりと仕上がることから、ガス衣類乾燥機「乾太くん」も人気を集めています。今年夏には10年ぶりのフルモデルチェンジもあり、ますます家事の効率化につながりそうです。

便利家電は新築後に買い揃えることもできますが、乾太くんを設置する場合は、ガスの配管やスペースが必要なため、設計段階から想定しておくようにしましょう。洗濯機の上部に設置するイメージがある乾太くんですが、洗濯機と横並びやカウンターの上に設置するレイアウトも可能です。

家づくりの際は、日々の家事の進め方やご家族のライフスタイルを踏まえて、快適な間取り・動線を実現させましょう！