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ブログ2019.01.31

漆喰の家を建てるということ

自然素材をふんだんに使って建てる、西城建設雨楽な家
使われる自然素材の中でも、重要な役割を果たす漆喰についてご紹介します。
 
皆さんは漆喰と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。
お城や蔵など、日本の伝統ある建物の白い壁でしょうか。
左官屋さんが職人の技をふるって壁を塗る光景でしょうか。
 
日本の伝統的な素材と思われがちな漆喰ですが、実は世界中で使われてきた、数千年もの歴史がある素材です。
5000年前に建てられたエジプトのピラミッド内の壁画の下地、中国にある万里の長城における煉瓦の接着用などに、漆喰は使われています。
日本で使われ始めたのは戦国時代。お城や武家屋敷を建築する際に使われたことをきっかけに、その後は蔵や民家の壁に用いられるようになりました。
 
漆喰の原料は石灰炭酸カルシウムです。石灰を焼いて生石灰とし、さらに水を吹きかけることで消石灰に。この消石灰こそが漆喰の主成分です。
消石灰を構成するのはカルシウムと水素と酸素。これは人体にとてもやさしい成分といわれているのです。
 
漆喰のメリットは大きく不燃性断熱性調湿性が挙げられます。
 
お城や武家屋敷に使われたのは、防火対策だったともいわれています。
現在では、建築基準法で不燃材料として認められており、家の中から出火した場合も燃え広がりづらいという特性があります。
 

 
細かな穴がたくさんある多孔質である漆喰は、空気層を持つことで断熱性が高く涼しさや暖かさをキープすることが可能です。
 
また調湿性が高いのは、漆喰が「呼吸」をしているから。
主成分である消石灰は、二酸化炭素を吸収して石灰石に戻っていくため呼吸をします。
呼吸をすることで、夏の湿気、冬の乾燥を防ぎ、一年中お部屋を快適な湿度に保ってくれます。
またタバコのにおいや有害な化学物質を吸着・分解する作用があるため、常にきれいな空気の住環境に整えてくれる効果もあるのです。
 

 
西城建設では、熊本城に使われる漆喰と同じ材料を使用しています。
原料は九州の山から採れたもの。
九州産の漆喰は、穴が細かく、またたくさんあることから、水分吸収率が最も高いといわれています。
優れた調湿性を発揮するためにも、今後も西城建設では九州産の漆喰を使い続けていこうと考えています。
 
以前、予算の都合から、1階部分は漆喰、2階部分はクロスを使ってほしいというご相談を受けたことがあります。
寝室のある2階は、睡眠をとる大切な場所です。
その場所をクロスにするということは、睡眠中に、室内の空気環境を整える漆喰の恩恵を受けられないということ。絶対に漆喰でつくるべきとお話しし、2階も漆喰の壁としました。
結果的にこのお客様にも「漆喰にしてよかった」と満足いただいています。
 
ヒートショックにより、多くの高齢者が命を落としてしまう現在の日本。
家の中での急激な温度差は、血管を収縮させ、血圧を上げてしまいます。
断熱性の高い漆喰の壁は、冬場の室内をあたたかく包み込みます。廊下がなく、家の中全体が一つの空間となる雨楽な家では、温度差は少なく、環境が一定に保たれます。
 
住む人にやさしいことは、漆喰で作る雨楽な家の大きな魅力です。
 
5000年前から使われてきた材料である漆喰。
その優れた機能と、耐久性は、歴史が物語っています。
 
漆喰を見て、触れてみたい方、ぜひお気軽に西城建設のモデルハウスまでお越しください。