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ブログ2020.01.14

職人の家づくりの未来

さまざまな業界で人手不足の問題が叫ばれて久しいですが、住宅業界に関しても例外ではありません。
特に大工や左官など職人の数は減る一方であり、次世代への継承は大きな課題だといえるでしょう。
 

 
大工就業者数の推移を表したデータによると、1950年に約50万人いた大工はその後徐々に増え1980年にピークに達しました。
その数、約93万人。
年齢別では30歳以上60歳未満の割合が最も多く、30歳未満は33%、60歳以上は8%でした。
 
その後、大工の数は減り続けています
 
2010年には1950年の数字を割り込み約40万人に。
最新の統計である2015年は、約35万人にまで減少しています。
30歳以上60歳未満が最も多いのは変わりませんが、30歳未満と60歳以上の割合は逆転。
60歳以上の割合が39%となり、30歳未満はわずか7%にとどまります。
 
参考:国土交通省ホームページ 木造住宅関連データ【木造住宅担い手の現状(総務省「国政調査」)】
 
人手不足と高齢化の流れが、データからも読み取れます。
以前は親方が数人の弟子を育て、一人前になった弟子が独立して親方となりまた弟子をとるという世代交代が行われていたのですが、若手の数が減っている以上、業界全体としてはこうした次世代への継承が難しくなっていくのが現状なのかもしれません。
 
職人ならではの技術を必要とする家が少なくなっているのも一つの要因のように思います。
技術を生かす場面が減れば仕事は少なくなり、なり手もいないという悪循環に陥ってしまいます。
 
木の特性を知り、墨付けして刻む。
かつて当たり前だった職人としての大工の仕事は、プレカット加工(工場での機械による加工)に移行してきました。
住宅業界全体が、手づくりから工業化へという流れの中にあるのです。
 
在来工法住宅における機械プレカット率の推移を表したデータでは、1987年に142あった機械プレカット工場の数は、2014年には671に増加。
プレカット材利用の割合は、1987年の3%から2014年は90%にまで増えているのです。
 
参考:国土交通省ホームページ 木造住宅関連データ【全国木造住宅機械プレカット協会調べ】
 

 
時代に合わせて家づくりの方法が変わっていくのは仕方のないことかもしれません。
ただ、そんな時代だからこそ、日本の伝統と文化を受け継いだ手づくりの家に住むことが尊重されるべきだと私たちは考えています。
手づくりの建物が100年、200年経っても住み続けられることは、歴史が証明しています。
価値と性能を両立するのが職人の建てる家です。
 
幸いなことに、西城建設の雨楽な家を建てる大工たちは職人そのもの
その中には、若い世代もいます。
何より彼らは、自らの手で墨付けして刻む、職人仕事を大切にしてきた人ばかりです。
 
西城建設は今後も、本当にいいものは必ず残ると信じ、職人の建てる家に誇りを持って皆さまにご提案したいと考えています。