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2023/03/28 新着情報
日本の感性を大切にした住まい。有楽苑と雨楽な家
愛知県犬山市にある「有楽苑」をご存知でしょうか。ここは建築家・堀口捨己氏の監修でつくられた日本庭園で、苑内には国宝茶室「如庵(じょあん)」や重要文化財「旧正伝院書院」などがあります。
如庵は織田信長の弟で茶人の織田有楽斎が京都に建てた茶室。1936年に国宝の指定を受け、1972年に犬山市に移築されたそうです。その際、京都に建っていたときの庭園を再現、整備したのが有楽苑というわけです。
如庵は杮葺(こけらぶき)の入母屋風屋根、竹を詰め打ちにした「有楽窓」など、伝統的な日本建築で独特の世界観を感じられるのが魅力。京都山崎妙喜庵内の待庵、大徳寺龍光院内の密庵と並び、現存する国宝茶席三名席の1つでもあります。実はとても貴重な文化財が身近なところにあるのですね。
お気づきの方もいると思いますが、有楽苑、有楽斎、有楽窓の有楽は「うらく」と読みます。
「自然と仲良く暮らす」という思いを込めた雨楽な家ですが、実は如庵の「うらく」もその名前に託されているのです。茶の湯に通じる日本の伝統や文化、美意識を受け継ぐというのが、雨楽な家の役割の一つでもあります。日本の感性を大切にした住まいは、私たちの家づくりの基本となる考え方です。
最近では映画『レジェンド&バタフライ』で織田信長が注目されました。信長にもゆかりのある建物が建つ犬山の有楽苑、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。如庵は定期的に行われる特別見学会で内部に入り見学できるようです。