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2020/03/17 新着情報
大工職人が愛する家
大工職人の数が減少していることは以前にもお伝えしました(https://saijoukensetsu.com/blog/20200114)。
職人ならではの技術を生かせる家が減り、住宅業界全体は手づくりから工業化への流れの中にあります。
こうした中、西城建設が建てる雨楽な家は職人の技が必要となる貴重な存在。
日本建築の伝統を大切にする腕自慢の職人が、今日も現場に立っています。
どんどん好きになる
西城建設の雨楽な家を建てるようになり数年経った職人から、あるとき言われたことがあります。
「この家をどんどん好きになっているんです」
「雨楽な家を建てるのがおもしろくてしょうがない」
その職人は、雨楽な家を建てることを生きがいにすら感じているようでした。
なぜ、職人はこの家を好きになるのでしょうか。
ほかの家とどこが違ったのでしょうか。
今、建築現場からは「手仕事」が失われつつあります。
手仕事とはつまり、鑿(のみ)や鉋(かんな)、金槌などを使う仕事。
こうした手仕事が必要となる場面は減り、釘を打ち、ボードを貼り、電動ドリルで固定すれば現代の家は完成します。
ただ大工職人にとっては、手仕事こそが技術を発揮する場面。
そして、雨楽な家の建築には手仕事が欠かせません。
だからこそ職人は、手仕事のある雨楽な家の現場がどんどん好きになっていくのでしょう。
そこにあるのは、腕に自信がある職人たちの「自分にしかできない」という思い。
そもそも大工職人は、木を愛しています。
自分が建てた木の家が、何十年もその家族の暮らしを守り続けることに誇りを持っています。
そこで、雨楽な家の特徴でもある、真壁と木架構構造を思い出してみてください。
柱が露出した真壁と木が整然と並ぶ木架構構造の家は、伝統建築としての美しさがあるのと同時に、職人の仕事が「見える」建物でもあります。
つまりこの家は、完成後も職人の仕事が隠されることなく、むしろ大工仕事そのものが化粧となり、そこで暮らす人の身近に何十年も在り続けるということなんです。
「俺が接いだ木は絶対に離れることはない」と言い切る職人。
自分の仕事がいつまでも見える家。
職人がどんどん好きになる理由がわかる気がします。
自然素材への接し方
手仕事が多い家は、素材の良し悪しも大きく影響します。
自然素材の木を多く使う以上、木の質次第で建物の質も変わってしまうのは当然のこと。
たくさんの木を扱っていると、中には状態が良くないものもあります。
こうした材料を選別する目も職人には必要です。
一般の人が見てもわからない小さな違和感を見逃さず、材料として使うべきではないと見きわめること。
材料として納入された段階で、反りそうな木、割れそうな木を見定めて手を止めること。
施工を効率的に進めようと考えたら、そのまま使ってしまうこともできます。
おそらくは、すぐに問題が起こることもないでしょう。
ただ、お客さんが一生その木と共に暮らすことを考えると、そのまま進めるわけにはいきません。
職人の仕事が見えるというのは、大きな責任を伴うことでもあるのです。
どんな仕事であれ、心をこめるのは大切ですよね。
自然素材を使って手仕事で建てる家であれば尚更。
職人の仕事とは、心をこめる瞬間の連続でもあるわけです。
これからも西城建設は、心のこもった家づくりを進めていきたいと考えています。